「・・・美味しい。」 俺の口からお菓子のことで滅多と出ない言葉。 でも、それぐらい美味しかった。 ふんわりとしていて、甘さも程々で・・・ 俺は、急にその子が気になってしまった。 《どんな子なのだろう・・》と。 俺は家から飛び出し、編集部先へと向かった。 家から編集部先まで近い俺は、ものの数分で着く。 エレベーターで5Fまで上がり、親しみのある編集部社員に問いかける。 .