「歩くん?!」 ビックリした声で俺に問いかける、喜美の母親。 そんな喜美の母親に… 「き、喜美は?喜美は……」 "喜美は生きているのか?"と聞きたいのに、"死んでしまった"という答えが聞きたくないから、事実を知りたくないから…言葉が詰まってしまう。 だけど、俺が言いたい事を察したのか、喜美の母親は… 「喜美は、もう、この世には居ないわ。」 と、潤んだ瞳で俺に言った。 .