お兄ちゃん…私が好きな人がいるの分かってる…。 確かに高原さんが、人を見た目だけで判断するような人じゃないのは、分かってる、分かってるけど…。 「…もう体型のことで…傷つくの…嫌だよ…。」 もう、あんな思いをするのは嫌だ…。 「…確かにな、お前は色々傷ついてきたからな。…でもな、恋愛って少なからず傷つくんだぞ…。」 「え…。」 お兄ちゃんは、ベットに寝っころがって天井を見上げた。