やったぁ♪何がいっかなぁ~♪
ケーキ、クレープ、パフェ…



私がにやけながら、そんな事を考えてると…




「えみは?」




ふいに、鈴が聞いてきた。




「何が?」




何の事?というような顔で私が聞くと、




「恋のほうだよぉ~。えみ、今恋してないの?」




全く、この子は何を聞くんだろうねぇ~。今甘いものの事しか考えてなかったこの私に~。




「してないよ~。というか、しないってば。」



「何で~えみ可愛いのに…。」



「鈴、一度その目を眼科で診てもらうことを強くおすすめします。」



「もうっ!えみはいつもそうやって、自分をマイナスに言う~。えみは、可愛いの!私が可愛いって言ってるから可愛いんだもん!」




ぷくっと膨れて私を見つめる鈴…。
そんな自然な仕草で可愛い鈴のほうがよっぽど、可愛いと思うよ?




「可愛いとか可愛くないとか、そういうことじゃなくても、私は恋はいいの!」



「えみ…まだ先輩のこと…」



「・・・もう、恋なんて…さ。」



「・・・・」




やっばい、しんみりしちゃった。




「それに、こんなデブい彼女とか…ありえないでしょ!?男の子潰しちゃう!」




そんなことを言って無理に笑った私を、鈴はしばらく見ていた。



きっと無理して笑ってるの、分かってるんだよね?



鈴の言った“先輩”という文字が…



私の心のなかで、いつまでも住み着いてる。



あんな辛い思いをするのなら、








私は一生、恋なんて・・・