私は起き上がって…
「鈴に…ヒドいこと…言っちゃったぁ…どうしよ…お兄ちゃぁ~ん(泣)」
お兄ちゃんに泣きついて鈴との事を話した。
お兄ちゃんは、自分より太い妹をそっと抱きしめて背中を撫でてくれた。
「鈴…私のこと…嫌いになったかなっ」
「ばか。鈴チャンと何年一緒にいるんだ?そんなわけないだろ。」
「でもぉ…っ。」
いつまでも泣き虫な私に、お兄ちゃんはまっすぐ私をみて…
「えみ、俺はお前が痩せてても太ってても、可愛い妹だ。それは、鈴チャンも一緒だろ?…鈴チャンは、お前が心配だから、ダイエットなんか反対するんだよ。」
「うん…。」
「…それにな、見た目だけで人を判断する男なんか大した奴じゃねぇ。」
「・・・・」


