★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★




すると、



―――コンコン……



「えみ、入るぞ。」



お兄ちゃんが、部屋に入ってきた。



「風呂上がったぞ。次入れ?」


「…ん。」



私はベットで布団を被ったまま、鼻声で返事をした。



泣いてるの分かっちゃったかな…



すると、ベットが軋む感じがした。



ほのかにボディーソープのシトラスの香りがした。



布団からちょっと覗くと、お風呂上がりのお兄ちゃんが私の横に座っていた。



「何泣いてんだ?誰かに何か言われたのか?」



私の腫れた目をみて、優しく聞いてくれた。



小さい頃、よく男子にからかわれて泣いてると、いつも優しく慰めてくれたお兄ちゃん。



普段はちょっと口悪いけど…。



こうやって心配してくれるお兄ちゃん…今でも変わらなくて、頼りになる。