★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★



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「ん……」


「えみっ?分かる?私!」


「なにゆってんの…鈴でしょー?」


「はぁ―…よかったぁ―!!」



目が覚めると、鈴が抱きついた。


ん?私なんで保健室にいるの?



「ねぇ、鈴。なんで私ここにいるの?」


「なんでって、体育のときに倒れたんだから!」


「そっか…。」


「もう、えみのバカ!心配したんだからね!」


「ごめん。」



本気で怒ってる鈴に、私はごめんとしか言えなかった。



すると、鈴はちょっと安心したような表情で…



「えみ、ダイエットなんかやめよ?えみがやってる事、えみの体をこわすだけだよ?」


「・・・・」


「なんでそんなに、焦って痩せようとしてるの?」


「・・・・」



鈴の言ってることがみんな当たってるのは分かってる、けど…



「えみは、そのままでいいんだよ?」


「それじゃあ駄目なの!痩せて可愛くならなきゃ…意味ないの!」



思わず、大きい声で怒鳴ってしまった。



「なんで?痩せてたら可愛いの?太ってたら可愛くないの?」



鈴は、そう私に聞いてきた。



それは…



「鈴には分かんないよ!痩せてて可愛くて…デブでブスで男子からプー子なんて言われてる私の気持ちなんか分かんないよ!」


「えみっ…」



私は、そう言って、荷物をもって保健室から飛び出した。



走って家まで帰った。



その間も、さっきの鈴の寂しそうな表情が頭から離れない。