「恋する乙女はツラいねぇ…。」
「ゆ、ゆらさんっ!」
じっと考え込んでたらゆらさんが、隣りにきたのもわかんなかった!
ていうか、私が高原さんを好きなのバレちゃってる??
「大吾って、誰にでも優しくて調子よくて、それに加えて鈍感なところあるからさぁ~、えみチャンツラいね~。」
「そ、そんなことないです!というか、私みたいなデブな子、高原さんが相手にしてくれませんよ。」
「あら。そんなことないと思うけど…」
そう言って高原さんをじっくり見るゆらさん。
そうですよ。ゆらさんみたいな痩せてて美人な人が、高原さんだって好きだろうし。
「えみチャン、1つ教えてあげる。」
「はい。」
「女は、見た目じゃないのよ?それに女は恋すると綺麗になるわよ♪」
「え…?」
「大吾は、人を見た目で判断するような男じゃないから、安心しなさい?」
そう言って、ウインクしたゆらさんは本当に太陽みたいに明るい、あったかい人だな…。
「…はい。」
高原さんを誰よりも知ってるゆらさんの言葉に、何だかちょっと元気をもらった私がいた。


