「あ、あの…このオムライス、すごく美味しいです!」
「ありがとう♪あなた、本当にいい顔して食べてくれるわね!」
「いえ、そんな。」
そんなに褒めないでくださいよ~。
恥ずかしい。
「だろ?えみチャンのこの幸せそうな顔みたら、作り甲斐があるよな。」
「ほんとよねぇ。」
ん?高原さんとこの女性は、お知り合いですか?
やけに親しげですけど。
私のポカーン顔に気づいたのか、
高原さんが…
「こいつね、俺の幼なじみ。それで、
ここ『ゆら』の店長。」
「え!高原さんの幼なじみ!?」
「あら。もっと若く見えちゃったかしら♪」
おちゃめな顔をする幼なじみさん。
「私、ここの店長の滝沢 ゆら。
よろしくね♪」
「あ、えっと私、佑月 えみです!」
細くて綺麗な手を差し出され、ちょっと戸惑いつつも、とりあえず握手。
と、思ったら…
「えみチャンね!可愛いわぁ…」
ぎゅーっ。
ハグハグされました。


