と、思わず見とれてたら・・・



「えみチャン、日射病になっちゃった?」


「え!あ、大丈夫です!」



ちょっと首を傾げた高原さんが心配そうに私の顔を覗き込む。それも、私の肩に手を置いて…



そ、そんな綺麗な顔でじっと見ないでくださぁーいっ。



私が赤い顔すると、



「本当に大丈夫?ちょっと店で休んでく?」



余計に心配してしまった高原さん。



ある意味、大丈夫じゃないかもしれないです。



「ホント大丈夫です。あ、それで今日は何しにいくんですか?」



ドキドキな胸をなんとか抑えながら、照りつける太陽を仰ぐ高原さんに聞いた。



太陽が似合います、高原さん。



「うん、ちょっと新作スイーツの材料を調達にね。」


「新作の材料を…」


「そっ。やっぱり素材がいいものを使いたいからさ。えみチャンにご指導してもらえると助かるなぁと思って。」



そーゆーことだったのかぁ。


“私に”お願いしたいって言ったのは。



なんだぁそっかぁ…



「ごめん、迷惑…だったかな?」



黙る私にまたも、キュンとするような表情の高原さん。



高原さん、私の心臓持ちませんって…。



「そんな迷惑なんて!私なんかでよかったらいつでも使って下さい!私、味覚と食べ物のセンスくらいしか良いところないですから。」


「ホント?よかった~。」



いえいえ。こんなプー子でよかったらどんどん使って下さい。