「おっはよ~、えみ♪」


「おはよ♪鈴っ。」


「今日も、えみの笑顔で始まるって最高だよ♪」


「やめてよ、鈴ってば。」



こんな風に、私をいつも可愛がってくれるのは、吹雪 鈴(フブキ リン)。



私の幼なじみで親友なんだ。小さい頃から一緒にいて、太ってる私をからかったりもせず、仲良くしてくれてるんだ。



鈴は、腰まである綺麗なロングの髪に、お人形さんみたいなぱっちりした目。


スタイルもよくてすごく可愛い。



学校のアイドルなんだ、鈴は。
本人は自覚してないんだけどね。



そんな正反対の2人が仲良しって、
そりゃもう、みんな不思議な顔するよねぇ。



「吹雪さ~ん、うわぁ!プー子いたのかよ!デカくて、洗濯機かと思った。」



「洗濯機って!何で教室に洗濯機やねん!」



「ははははっ!ノリ突っ込み!」



こんな男子からの言葉も、面白おかしく受け流している。



だってそうでもしないと、虚しくなっちゃうから。



私は鈴の引き立て役だから。