私の家までの道のりはそう遠くなくて、あの公園から、20分くらいで着く。
「先輩、いろいろとありがとうございました。ちゃんと、話せて良かったです。」
隣りを歩く先輩を見上げる。
先輩、相変わらず背が高いから…。
「佑月、なんか変わったな。」
「そうですか?」
「体重はあんま変わんないですけど…。」
あ、いや…ちょっとは減った気がする。
見た目は変わらず、デブだけど。
「ハハッ!違う②。そういうんじゃなくて…」
「え?」
なんか面白そうに笑ってる先輩を不思議に思ってみてると…
「佑月、今本気で恋してんだな。」
「うぇっ!?」
「プッ、やっぱ佑月って反応がおもしろいな!」
「なっ、先輩が突然へんなこと言うからです!」
「でも、ホントだろ?」
そう前を向いたまま問いかけてきた先輩。
「…はい。恋してます。片想いだけど。」
先輩には言っておきたかった。
だから、正直に…素直になって、言う。
私は高原さんにめちゃくちゃ恋してます。


