「話せた?ちゃんと。」
「あぁ。」
「そっか。」
なんかお兄ちゃん、すごいいい顔してる。
きっと、もう2人はホントの恋人同士になったのかな?
「で、お前はどうなってんだよ?」
「へ?」
「へ?じゃないだろ。大吾とはどうなってる?」
な、何をいきなり!
び、ビックリするし!
「な、何で?」
「ん~…いや、兄として妹の恋も気になるしな!」
「気にしないで。」
さっきの高原さんの電話を思い出して、赤くなってるだろう私の顔。
お兄ちゃんに気づかれないように、モコモコクッションで隠したけど…
「おっ、進展ありってとこか??」
ちょっと顔を出すと、ニヤリといぢわるそうに私を見るお兄ちゃん…。
「正直に話せよ。兄妹だろ?昔は、お兄ちゃん②って何でも話してくれたんだけどなぁ~…。」
そんなことを言って、今度は寂しげな表情で私を見るお兄ちゃん…。
はぁ、この兄貴には勝てないよ。


