★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★




「えみ、ちょっといいか?」


「いいよ、別に。」



お兄ちゃんは、ドアを閉めて部屋へ入ってきた。



そして、いつものようにベットへばふっと座り込んだ。



髪が濡れてるし上半身裸ってことは、お風呂上がりらしい。



いつもより、エロい。(見た感じが。)



改めていうけど、何でかお兄ちゃんにドキドキとかしないんだよなぁ~。



高原さんの裸(もちろん上半身だよ!!)見てしまった時は、あんなに心臓バクバクになったのに。



「何か、今日ありがとな。」



な、何?突然。



「なんて言うんだろうな…その、だから」


「もう、はっきり言えば?」



いつもはいらないことまでペラペラ喋るくせに、はっきりしないお兄ちゃんに私はそう促した。



「いやさ、実は今…鈴ちゃんと気まずかったんだよな。いろいろあって。」



そう言って、お兄ちゃんはハハッと決まりが悪そうに笑った。



鈴は何も言わないから私は知らなかったけど、2人にもいろいろあったんだよね。