『秋の新作、やっと完成したんだ。』
「そうなんですか!おめで…」
『おっと。』
おめでとうございます!って言おうとした…そしたら、高原さんに遮られた。
『クスッ、忘れた?おめでとうは、えみチャンの幸せそうな顔を見てから言ってほしいな』
「え、あ、はい!」
前にもこの台詞言われたことある。
すっごい嬉しかったんだよなぁ…♪
『明日、学校終わったら来れるかな?』
「行きます!何がなんでも行きます!」
『ハハッ、そっか。うん、じゃあ待ってるね。』
うきゃーーーーー(≧ε≦)
待ってるね…だって!
嬉しすぎるぅ~~!!
『じゃあ、また明日。』
「あ、はい。また明日。」
そう言って、切られるのかと思ったら…
『おやすみ、えみチャン。』
思い違い?さっきよりもとびっきり甘い声でおやすみって言ってくれた高原さん。
「お、おやすみなさい…♪」
――――――ツーツーツーツー…
切れた電子音が、まるで幸せなメロディーに聞こえてしまう。
気のせい?
もしかして、
これは例の高原さんマジック??
あんな甘くても、優しい声でおやすみなんて言われたら…
「キャ~~~~~~~~☆☆☆」
興奮して寝れなぁ~~~~~い♪♪♪
――――ガチャ
「うるさい。」
あ、お兄ちゃん…。


