私はお兄ちゃんの隣の自分の定位置に座ると、いただきますをしながら…
「なぁんで、そこまでなのにこんな遅かったんですかねぇ…?」
「それはぁ…」
「まさか、鈴にへんな事してないよね?」
「し、してない………………たぶん。」
なんて曖昧な返答なんだ!!
まさか…
「たぶん?」
唐揚げを頬張りながら、お兄ちゃんに聞き直す。
なんとも、ぎこちない笑みで同じく唐揚げを食べている我が兄。
絶対、なんかしたな…鈴に。
こんな顔したお兄ちゃん、初めてみるもん。
「お兄ちゃん、」
「あ?」
「泣くようなことじゃないならいいんだけどさ、…ちゃんとけじめは付けてからにしてよね?」
まだ三角関係のまま、鈴に手を出すなんて親友として、私許さないからね。
鈴の事だけを、ホントに大切にしてくれないと…絶対、ダメだから。
「分かってる。」
そう言ったお兄ちゃんの、真剣な瞳に…私はホッとした。


