結局、まだ鈴からお兄ちゃんとの関係について話を聞いてない。
どうなったんだろ…。
早紀さんもあの修羅場以来、うちに来なくなったし。
それにしても、あの時の早紀さん怖かったなぁ…。
魔性の女的なオーラが出てた。
―――――ぐるるるぅぅ~~~~~
あ、
「お腹すいたなぁ…、お兄ちゃん遅いなぁ…。」
リビングのソファーに寝ころんだまま、夕ご飯を食べずにお兄ちゃんの帰りを待っていた。
つまみ食いしようったって、お母さんが見張りしてるし。はぁ…。
てか、何で鈴を送ってくのにこんなに時間がかかるわけ!?
ま、まさか…!?
「ただいま。」
「あら、やっと帰ってきた。遅かったわねぇ、誠二。」
「あぁ、ちょっと。」
まさかの状況が頭に浮かんだ瞬間、お兄ちゃんが帰ってきた。
すでに食卓についたお兄ちゃんをじっと見て考えていると、私に気づいたお兄ちゃんが嫌そうな顔で…
「何だよ、悪かったよ夕飯遅くなって。」
フッ、夕ご飯になかなかありつけなくて私がふててると思ってるな…兄貴め。
それもあるが、そうじゃない。


