★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★




「あ、帰ってきた!」


「えみっ。」



教室へ戻ると、待ちかねていたかのように、鈴が抱きついてきた。



それも、真由子や夏子達まで…



みんな、待っててくれたんだぁ…。



「へへっ、ボロクソ言われちゃった。」



そう言って、ちょっとおどけて舌を出す。


すると、鈴を始めにみんな揃ってため息をついた。



「ふぅ、泣きなよ。私達しかいないんだから。…強がんないの。えみのばかぁ。」


「鈴っ…。みんなぁ~。」



私は、泣いた。放課後の教室で。



自分より華奢で小さい鈴に抱きついて。



周りには、背中をさすってくれる砂菜、何故か泣き出した夏子とあいチャン、それを見て笑いながら慰める真由子。



泣いてても、心強かった。



こんな最高に優しい親友と、友達がいたから。



それから、気が済むまで泣き通した私は、鈴と一緒に家に向かった。