私が全力で否定すると、高原さんはちょっと考えるような仕草をして、思いついたように私へまたもや、キラキラスマイル。
高原さん…私の心臓もちませんて。
カッコ良すぎます。
「じゃあ、あさってとか空いてたりする?」
「あさってですか?」
「そう②!」
「至って予定とかはないですが…」
私がおどおどとそう答えると、
「じゃあ、あさって俺に付き合ってくれないかな?」
「ええっ!?」
「タダでとは言わないよ。美味い飯おごるから!」
と、と、と、突然…何を言い出すんですか!!??
あさって…俺に…付き合って…くれないかな~~~~??
こ、この私が言われてるの??
それとも、鈴に??
「ダメ…かな?」
わぁぁ~~!明らかに私に向けられたちょっと子犬みたいな目!!
「わ、私なんかでいいんですか?」
「もちろん!えみチャンにお願いしたい!」
これは、ゆ、夢ですか…?
「あ、やばっ。早く店戻んないと先輩の機嫌が!じゃあ、えみチャン、あさっての朝の10時くらいにうちの店の前って事で。よろしくね。」
それだけ告げると、爽やかな笑顔を残して、小走りで去っていった高原さん。
あまりに突然な展開に、固まったままの私に隣からニヤけ顔の鈴がツンツンと私の二の腕をつついた。
「よかったねぇ~♪♪えみぃ~♪♪」
「お、お腹すいたね!さ、帰ろー!」
赤くなってる私を見て、また二の腕をぷにぷにしながらニコニコする鈴。
ど、どうしよぉーーー!!
これって、もしかして、
デートぉぉ~~~???


