★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★




そんな事を考えてるうちに…



少し忘れる事ができそうだった朝の出来事を思い出してしまった。



すっかり空っぽになった土鍋を洗いながら、私は胸が締め付けられるような気持ちになっていた。



こう言うのは嫌だけど…



あの黒板に、あんなひどい事を書いた…



犯人…がわかったから。



………ザァーザァー



水道から流れる水の音が、耳障りに感じた。



食器を流し終え、蛇口を締めると…



ポタ…ポタン…。



朝締めたはずの私の涙腺が…緩んだ。



ピカピカのシンクに、私の大粒の涙が悲しく落ちていく。



「…どうして…?どうしてなの…?」



声にならない言葉が私の口から虚しくこぼれる。