★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★




「制服?学校は?」


「あ、えっとその…」



美沙さんに問われて、慌てる私。



すると美沙さんはちょっとニヤリと笑うと…



「はは~ん…学校なんかより大吾が心配でいてもたってもいられなかったかぁ」



私のぷよぷよの二の腕をつつきながら、からかった。



「拓さんに高原さんの様子を見に行ってきてって頼まれて…」



そんな私の言葉もそっちのけで美沙さんは…



「心配して私が来る必要もなかったね~、ほら、入ろ♪」



美沙さんは何だか嬉しそうに、インターホンを押した。そして、私を自分の後ろに隠した。



ピンポーンと高いチャイムが鳴ってしばらくすると…ドアが開いた。



「はい……何だ、美沙か。」



美沙さんで高原さんの顔は見えないけど、いつもより全然元気のない高原さんの声が聞こえた。



「何だ…って失礼ねぇ~。心優しいお姉さまが心配してきてあげたっていうのに~。」


「ハァ…サンキュ…。入って。」


「いや、私は顔みたから帰るわ。…お見舞いの品を置いとくから♪」


「あぁ、悪いな。」


「はい、どうぞ♪」



美沙さんの言葉と同時に、前に差し出された私。