「あ、そうだ。ゆらが、またえみチャン連れてこいって言ってたよ。」
「ゆらさんがですか?」
「うん、…そう②美沙も。」
「み、美沙さんまで。」
高原さんの幼なじみに、実のお姉さん。
そんな2人に気にいられた私。
恵まれた私なんですが…。
高原さんは…私の事…どう思ってるんだろう。
「ごめんね、えみチャンが嫌じゃなかったらまた、ゆらの店に顔出してやって?」
「はい…。」
顔出してやって…って、高原さんと一緒なわけないですよね…。
ちょっと期待した私…。
…がっかり。
「…えみチャンが良かったら、また一緒にどう?」
何て、ウインクしながら私に言った高原さん。
え??
聞き間違い?今、高原さんに誘われたのって私だよね??
「え、いいんですか?」
「え、誘っちゃだめだった?あ、そっか、えみチャン好きな人いたんだもんな。」
あちゃーっと、おでこに叩いた高原さんを見つめて私は呆然とした。


