「私で良ければ。」



なんて、
控えめに言っちゃってるけど、本当は飛び跳ねたいくらい嬉しくなってる自分がいたりする。



だって、高原さんが私だけにこうやって言ってくれるんだもん。



ただ、高原さんは新作スイーツの批評を望んでるだけなんだけどね。



それでも、ちょっと期待しちゃう。



食べるの大好きなおデブチャンでも…。



「本当に??ありがとー。じゃあ、持ってくるから、これでも食べてて♪」


「やったぁ♪イチゴクッキー♪」



高原さんは、私の好きなイチゴクッキーを置いてまた、お店の奥に戻っていった。



そんな高原さんの、さりげないサプライズ(?)をみた鈴が、頬杖をついたにやけ顔で、



「イチゴクッキー、えみの大好きなやつじゃーん。ニヤニヤ…フフッ、高原さんも、悪よのぉ~…♪」



私がしたら完全にキモ顔なのに、鈴がすると可愛いんだよなぁ…。



「たまたまだってば。」



本当はちょっと、私が大好きなのを知ってて??なんて考えちゃったけど。



高原さん、モテないデブチャンはこういうちょっとした心遣いでも、ドキドキして、惚れちゃいますよ!!