お兄ちゃんは、横向に寝ころんだまま肘をついて、上半身を起こした。
「お前、何で泣いてんの?
すごい顔だぞ?」
「お兄ちゃんのせいだし。…ブツブツ…」
「いやいや、意味わかんないし。」
「いやいや、意味分かるし。」
「俺なんもしてないし。」
「してるし。女泣かせの嫌な男。」
「フッ…それは仕方ないだろ。こんないい男なんだからな、世界中の女が俺に惚れてしまうからな…。」
とか何とか言って、髪をかきあげるお兄ちゃん。
呆れて何も言えない状態の妹…。
そして、
真っ赤のまま固まってしまってる鈴…。
そんな鈴に追い討ちをかけるかのように…この兄貴は…
「なぁ鈴チャン、今晩部屋の鍵、開けとくから…。」
鈴の頭をなでながら、甘い声でそう言った兄貴。
…コロス。
「出てけぇ~~~~!!!」
笑いながら、逃げてったお兄ちゃんにクッションを投げつけといた。
また2人になった部屋には、ドキドキし過ぎて、ウルウル涙目の鈴がいた。


