それとね、実は今日…鈴がうちに泊まることになってるんだ。
それで…鈴に、真木先輩のことを話そうと思ってるんだ。
やっぱり、隠してるなんてできないし。
そして、今は楽しい②晩ご飯の真っ最中…のはずなんですけど…。
「えみチャン、ソースもらえるかな?」
「あ、はい。…どぞ。」
「ありがとう♪」
お兄ちゃんの彼女である、早紀さんが一緒に食卓を囲んでるんです。
仕事から帰ってきたお兄ちゃんと一緒に早紀さんがやってきて、今の状況に至るわけです。
鈴もいて、早紀さんもいて、大勢で晩ご飯…楽しい!はずなのに、何でか違う?
それは…
「・・・・」
「あ、鈴、これ美味しいからあげる!」
「…あ、ありがと。」
「どした?何か元気ない?」
「え…ううん。大丈夫だよ。」
「そう?ならいいんだけど。」


