「そっかぁ。アクセントかぁ。」
「あ、でも生地に合うかどうか分かりませんよ?」
「そこは何とかする。」
高原さんはそう微笑んだ。
もちろん…また私が赤くなったのは…
言うまでもない。
その後、高原さんがお礼にって、きなこアイスをご馳走してくれるってことで…
お店の方で座って待ってた。
静かな店内には、冷房のブォーって音と高原さんがきなこアイスを作る音しかしていなかった。
何か…夢みたいだなぁ…。
あんなかっこ良くてモテちゃう高原さんと仲良くなれたなんて。
私みたいな可愛くもない、ただの食いしん坊デブなんかが。
ところで高原さんって彼女いるんだろうか…。
鈴が調べておいてあげるって言ってたけど…。
いるよなぁ…。あんなにカッコイイ高原さんだもん。いない方がおかしいよね…
てか、彼女いたら私って確実に失恋街道一直線じゃん。
あぁ…また悲しい片想いで終わっちゃうのかなぁ…。


