「え、じゃあ誰が考えたんですか?」




鈴がすべて平らげてから尋ねた。



すると、




「俺だよ。」




拓さんとは、明らかに違う声。



「やっぱ、バレたろ??えみの舌は神の舌だぜ?」



「みたいですね~。」



「あの~」




鈴の問いかけに気づいて、拓さんが現れた男の人を紹介してくれた。




「あ、こいつ。俺の高校んときの後輩で
今日からこの店の手伝いパティシエ。」



「俺、高原 大吾(タカハラ ダイゴ)。
二人ともよろしくね。」




そう爽やかに自己紹介した高原さんは、
サラサラの黒髪に、背は拓さんより低くて、10人に中10人が彼を見て、イケメンと言うだろう。



すごく綺麗な顔立ち。



それに、すごく甘い声。嫌じゃないホッとしてしまうほどの…




「高原さん、かっこいいね!」

 


拓さん達が厨房の方に戻り、大好きなきなこアイスを注文してから鈴が言った。




「う、うん。」



「あれれ~、えみチャン顔が赤いぞ?
もしかして~??」



「そ、そんな事ないよ!」



「そ~、ならいいけど~?」




鈴の思わぬ発言に、ドキドキしてしまった私。顔、赤くなってたのか…



でも、確かにあんな爽やかな高原さんを見て、ドキドキしてしまったのは…間違いじゃなかったかも…。



って私、何考えてんの!



あんなイケメン見たら、誰だってドキドキするってば!