「何でダイエットなんかしようと思った?」
「それは…」
「好きな人がいるから…とか?」
「ぇえっ…!」
「ははっ…ビンゴか!」
「いや…その…」
高原さんの鋭い読みに、思わずあたふためいてしまった。
好きな人いるって…バレちゃた。
でも、その好きな人って高原さんなんだけどね。
本人にわかるわけないよね。
てかまず、私なんかが恋してるってこと自体…笑っちゃうよね高原さん…。
ちょっと、落ち込む私。
「そっか。好きな人の為にダイエットか。
相手の子はうらやましいな、そんなに好かれて。」
「そ…そんな。ダイエットも挫折しちゃったし。それ依然に、私なんかが好きになって…向こうも迷惑ですよ…。」
「そんな事ないと思うけどなぁ~。男は誰だって女の子から好かれたら嬉しいもんだと思うけど。」
私、一体…全体…何で好きな人に向かって恋愛相談してるの??
高原さんはそんな事知らないから、ちゃんと真剣に答えてくれるんだけど…。
それなのに、私はこんな事まで高原さんに聞いてしまった。


