高校で同級生だった私たち。


大学に進学するときに、彼は京都の大学を選んだ。


離れ離れになると決まったとき、彼はどうする? と私に聞いた。


『どうする……って?』


『別れるか、遠距離恋愛するか。……どっちか選んで』


『選んでって……私が?』


『京都の大学を選んだのは、俺の都合だから。東京に残って、お前のそばにいるっていう選択肢もあった。俺は、遠距離恋愛しても、お前と付き合っていたいよ。……でも、お前がいやなら……』


正直、私は迷った。


遠距離恋愛なんて、自分がするとは思ってもみなかったから