昨今、ニュースなどで取り出されている“ニート”。第三者が言うのは簡単だ。しかし、家族にとっては、如何ともしようのない重大な問題なのだ。その問題が期せずして解決した。息子が一人前になってくれた。まして、親孝行までしてくれた。いろんな感情が混ざり合って、深い色を作り出した。 何も言えない。 色は全てを深く塗りつぶしたからだ。言葉を殺し、代わりに涙を浮かべさせた。