意外とこの仕事はつらかった。一見、ベンチに座っているだけなら楽だと思うかもしれないが違う。かなりきつい。公園のベンチはどこも似たようなものだと思うが、木で出来ている物がほとんどだ。それにこの寒さの中腰掛けるとどうなるだろうか。そう、冷えるのだ。腰をかける板は、これでもかと言うくらいに冷え切っている。そこに腰掛け、一日を過ごさなければいけないのだ。
「寒ぃ。」
さっそくダルマの中からカイロを取り出した。寒さのせいなのか、なかなか暖まらず、大伍はイライラを募らせた。
「早く暖まれよ。」
くしゃくしゃとカイロを揉むが、やはり暖まってこない。
しかたないと、次は座布団を取り出した。これは正解だった。木の冷たさが伝わって来ない。これなら寒くない。
「お、いい感じだぞ。」
大伍は呟いた。
寒さがしのげると、次は退屈な時間が大伍を襲った。同じ時間を持て余しているのでも、家にいて時間をつぶすのとは訳が違う。家にいる時は、ゲームやらパソコンやらを使っていると、あっという間に時間は過ぎていくがここにはそれがない。いや、一応携帯ゲーム機を持ってきているのだが、寒さで指が動かない。とてもやる気になどならなかった。
「ひ、暇だ・・・。」
「寒ぃ。」
さっそくダルマの中からカイロを取り出した。寒さのせいなのか、なかなか暖まらず、大伍はイライラを募らせた。
「早く暖まれよ。」
くしゃくしゃとカイロを揉むが、やはり暖まってこない。
しかたないと、次は座布団を取り出した。これは正解だった。木の冷たさが伝わって来ない。これなら寒くない。
「お、いい感じだぞ。」
大伍は呟いた。
寒さがしのげると、次は退屈な時間が大伍を襲った。同じ時間を持て余しているのでも、家にいて時間をつぶすのとは訳が違う。家にいる時は、ゲームやらパソコンやらを使っていると、あっという間に時間は過ぎていくがここにはそれがない。いや、一応携帯ゲーム機を持ってきているのだが、寒さで指が動かない。とてもやる気になどならなかった。
「ひ、暇だ・・・。」


