焔は、彼の言葉で全てを悟った。 彼女が天界で過ごした幾年は、人界では気が遠くなる程の時が経過していたのだ。 まさかそれ程の歳月が流れていたとは…。 雲雀がさえずる春の野で彼女の傍らに座り、即興でこの曲を吹いたであろう人はもういない。 その人を思い、待って待って…やっと降りたこの世界に探し人はいないのだ。