ぱちん…ぱちん 花を摘む作業は大好きだ。 この単純な作業は、いろいろな事を考えるには都合良い。 人界に来てからまだ二日…。 それなのに、随分時間が経過したように焔は思った。 今頃、神鳴はどうしてるのかな…。 焔は、蝋梅の枝を空に翳し名の通り蝋細工の様な花弁から神鳴のいる天を透かし見た。 神鳴…私は元気だよ。暫くはこの庄に厄介になりながら…鬼の務めという物を探してみるよ。 ぱさっ、ぱさっ 焔は、天に届けとばかりに何度も手にした枝を振り続けた。