真白が、すねた口調で梅兼を嗜めながら草鞋を脱ぎ板の間へ上がってきた。 その様子に、焔は思わず声を上げて笑った。 「ねぇ焔、ここで一緒に働きましょう。ねっ?」 真白の白い両手が、焔の日に焼けた両手を包む。 焔は、身体を固く強張らせ真白の手をそっと握り返した。 彼女は、そのまま暫しの間考え込んだ。 果たしてこのまま、ここで暮らしてよいものなのか…鬼は鬼らしく人里離れ隠れ住んだほうが良くはないのか…。 「どうしよう…。」 焔は、小さな声で呟いた。