-魍魎の刻- 牛の刻、焔は胃の腑を刺す様な痛みに目を覚ました。 痛い…。この痛みは何? 焔は、身体を丸め切れ切れに襲いかかる痛みに耐えていたがどうにも我慢ができなくなった。 ズルズルと夜具を這い出ると新鮮な空気を求め、表へ出た。 “下界では水に気をつけるのだ…決して触れてはならないぞ。” 彼女の脳裏に、神鳴の言葉が浮かんだ。 ああ…そういうことか…。 焔は、呟いた。