-鬼の娘- ほぅ…。 たなびく雲の隙間から、遥か下界を見下ろし娘は溜息をついた。 彼女の緋色の髪が天を吹き渡る風にあおられゆらゆらと揺らめく。 その様子は、まるで…燃え盛る炎の様だった。 下界はまだ戦が続いているのだろうか…。 彼女は、小さく呟き再び溜息をつく。 私の住んでいた都はどうなったのだろう。 度重なる戦の炎に焼かれ、焦土と化した故郷。