「河太郎、昼間のほとぼりは冷めたか?」 頭上から降り注ぐ一総の声に、水鬼の河太郎は涙でぐしょぐしょになった顔をあげた。 “一総さまぁ、昼間の事は悪かった。おらが調子に乗り過ぎた。両手がないと魚も採れねぇ…。返してくれよぉ…。” えっえっ…ぐすんぐすん…。 一総にそう訴えると、河太郎は再びさめざめと泣き始めた。 「焔、河太郎はああ言っているが、お前はどうする?」 河太郎から視線を離さぬまま、一総は焔に答えを求めた。