本来、俺の兄弟になるはずだったお腹の子を無くしたママは、父に似た俺を愛し、そして俺の身体を使い、歪んだ形で目的を果たした。
父、ママ、俺と続く他人同士の因果関係を俺の中に脈々と植え付け、その応報と云う根っこは行き場を既に定めていた。
父とママの残した財産で着々と過ぎる日常、ママが最後に残したママによく似た、成長を遂げて行く妹である娘。
そして芽生える、ママが持ち続けたのと同じ感情。同じ愛欲。同じ憎悪。
その感情を持ってしての生活は、恐らくはママが過ごした数年と同じモノだったはずである。
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