数日後、手首から血を流しているママを浴槽で見つけたのは俺だった。 息はすでになかった。しかしまるで人生の目的を達成したかのようなその姿は美しささえ感じさせた。 ママが残したモノは、父の保険金と彼女自身が身体で得た財産。そして幼子と歪んだ愛欲。 父が残したのと同じモノを残し、やはりあっけなくこの世を去った。 受け継がれる因果を拒む事等出来ない俺は、歪む愛欲の視線を、ママから娘へと移すしかなかったのである。