青い屋根に白の壁
芝生が敷いてある庭
テラスもあるし、物置みたいな小屋もある
まるで絵本の中から飛び出してきたようなその家にビックリして体が硬直し、しばらく車から降りれなかった
「大丈夫?」
と心配そうに声をかけてくるママさんの言葉で我に返った
「ごめんなさいね?大人しくしてなさいって言ったのに……」
ママさんは私が他のことに気を取られたと思っているらしい
ちょっと良かったと思った
だって家のことで驚いてたなんて恥ずかしくて言えないもの……
大丈夫ですと言い車から降りた
降りたとたん、ママさんが謝った意味が分かった
庭で上半身裸の男の人たちがバスケをしていた
うわぁ…みんなカッコイい……
小野瀬家の子供たちは目を見張る程整った顔をしていた
ママさんは上半身裸で庭をうろついていたことを謝ってたみたい
私に気を遣ってくれたんだ
「あなた達!雫ちゃんが来たわよ!!」
ママさんの一声でみんな一斉にこっちを見た
一番最初に近寄ってきたのはパパさんだ
「雫ちゃん、久しぶりだね!大きくなったなぁ!!」
パパさんはがっしりとした体に筋肉が程よくついていた

