翼「そんなの関係ない…。俺にはまた桜から新しい試練を与えられたんだ…。」
翼は今にも泣きそうな顔でまた話し始めた。
翼「最初にこの学校に来たとき……理事長室に柚華と俊也がいたんだ…。俺は桜の件でとても生きているとは言えない感じだった。そして理事長が言った言葉で柚華と俊也が付き合っていることを知った…。それで俺は、なんで俺と桜は幸せになれなかったのに、お前らは幸せそうに笑っているんだって思った。そして俺は考えたんだ。お前らも俺と同じ思いをさせてやろうってな…!!」
そう言った翼は人が変わったように恨みのこもった顔で私を見ていた。
そして翼の右手にはカッターナイフが握られていた。

