俺、佐々原 和人。
真城中学校の三年生。

ま、受験生だ。

「でさー、その葬儀屋が女の子を八つ裂きに…」

なんだかさっきからペラペラ喋っているのは戸崎 悠哉。
兄と姉がいる、三人兄弟の末っ子である。

「どーせ葬儀屋なんて嘘っぱちだろ?」

そこで、チャイムが鳴った。