(短編)大好きがいっぱい。



アタシは、だんだん歩く速度を上げアイツに近付いていった。

アイツに一歩ずつ近寄る度に、
アタシの体温が上がっていくのが分かる。

近付けば近付く程に、トクントクンと鼓動が早くなる。

あと一歩、
近付けば…
アイツに追い付く。

そこで、アタシが声を掛けようとした時。

「―誠実クン…ッ!」

いきなり、由佳里ちゃんが傍の木の陰から、アイツの前にピョコッと飛び出して来た。

その手には、可愛いらしいピンクのラッピングをしたチョコ。

どうやら、由佳里ちゃんはアイツを待ち伏せしていたようだった。

いつもより、若干可愛いく見える彼女。


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