「…アイツ、受け取ってくれるかな―」

あたしは、自分の部屋の机の上に置いてある綺麗にラッピングしたチョコに目をやる。

昨日、満紀と一緒に頑張って作ったチョコレートには、

アタシの気持ち
大好きがいっぱい詰まってる。

不器用なアタシなりに、頑張って作った初めての本命チョコ。

見た目や味には、自信ないけど愛情はいっぱい込もってる。

アイツは、ちゃんと受け取ってくれるだろうか―。

アイツは、アタシが告白したらどう思うだろうか―…。

不安でたまらない。

怖くてたまらない。

アタシは、アイツの事になると弱くなる。

アイツがアタシを弱くさせるの。


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