妄想ホワイトデー《短編》

「お前が歩の彼氏?歩のことよろしくな。これで俺も妹のお守りから解放される〜ってな!」


「はぁ…」


「なんだよ、頼りない奴だな。昨日だって大変だったんだぞ。ホワイトデーのデートに着て行く服を買いたいから付き合えって。少しでもかわいいと思われたいからって…何回も試着してさ。もう俺はかなり疲れたっつうの。」


「え…そうだったんですか」




歩ちゃんが、俺のために?




「もう!お兄ちゃん!余計な事言わないでよ!」


歩ちゃんの顔は真っ赤だった。




「若いっていいねぇ」


そう言って歩ちゃんのお兄さんは家に入っていった。