比較的生徒達と歳の近い俺は 生徒から呼び捨てにされることが多かった。 七瀬だったり、七瀬っちだったり。 でもそれは別に嫌じゃなかったし むしろみんなとの距離が近い気がして好きだった。 そんな中、雫が俺に付けたあだ名。 「七先!」 ゛ななせせんせい゛を縮めて゛七先゛らしい。 この名で呼ばれるたび あ、雫だ なんて一瞬頬が緩んでしまってたことなど きっとお前は知らないんだろうな。