生意気な年下くんーmy lover boyー

バサッ!!...


全身に力が入らなくて
教科書類を落としてしまった
それでも、あたしは
君から....海から
目が離せないんだ


「やっぱり、本当だったんだ....」


冬のせいかな?
声が擦れるよ
やっと追いついたと思ったのに

簡単に歩き出して
あたしから逃げるかのように
先に行ってしまう


ううん。
最初から海は待っていなかったんだ

休んでいただけなんだ

「空!!」

菜々の声が聞こえる

きっと気を使ってくれている

ごめん。

こんな弱くて

すぐ立ち上がれなくて....