場所はお決まりの体育館裏



ベタだけどやっぱりほとんど人が来ない


別に仲がいいわけじゃないし…


恋心も抱いていない


この時のアタシはただ正義感だけで動いていた

「ちょとッ!!何して…」

勢いよく飛び出したアタシは予想もしていなかった場面を目撃した

バキッ

「―――ッ!!」

「ぅッ…」

地面に蹲る不良達

「お前ら誰に口聞いてんの?」

「…!?」

それは聞き覚えのある声


「ハ…ルヒ君…」


でもいつもの甘い声ではなく、あきらかに殺気がかった声だった


「……先輩?」


グシャッ


「ギャァッ」



更にハルヒ君は蹲る不良の顔面を踏みつける

「…ひッ!!」


アタシは後退りした