クスクス、と笑う客は、知らない間に綺麗になっていた。 「美人・・・」 「は・・・?」 つい、零れてしまった言葉に顔を赤らめる俺に、またクスクス、と客は笑った。 「す・・・すみません!」 「いえ・・・」 彼女は微笑んで、これ会計お願いします、と、チョコレートと缶コーヒー、雑誌をレジへ置いた。 「あ、はい・・・。」 俺は慣れた手つきで、会計を済ませていく。