神崎 龍。 俺は高校生活2年目を、もうすぐ終えようとしていた。 このコンビニで働き初めて、約1年半。 1年の夏休み、彼女も居ない寂しい俺は、"バイト"という最終手段に挑んだ。 お陰様で、今では後輩も従える、良い?先輩となった。 「寒ぃ・・・・・・。」 10時になり、店内に客が減り、1人寂しく残された俺は、おでんの湯気で凍ったように冷たい手を、温めていた。